2月20日。酒仕込み3日目であり最終日です。
只今、朝の7時30分。蒸釜に火が入り既に1時間半が経過しています。ちなみに外はこんな感じ。蒸米のいい香りが辺りに立ち込めています、、、周辺に住む人にとって定番の朝の光景なんでしょうね。

…そして釜場では、やはり甑がすごい蒸気を上げています。よく見ると、蒸気饅頭の上に飯試が2つも乗っています。人も乗れるのでしょうか??
…ところが、釜の火を消した瞬間、お饅頭はこんなに萎んでしまいます。仕込む量が少ないので、甑の半分も米が入っていません、ほとんど蒸気でした。

蒸し取りの支度
本日のお手伝い渡邊。慣れた手付きでおぜんこの支度をしてます。こうやっておぜんこの上に麻布を掛けます。何かと便利な布です。。。

蒸し取り(左)
激しい蒸気が立ち篭める中、一歩前へ進む渡邊。甑の蓋(帆布)を取り除くと中から仕切布に包まれた蒸米が登場。早速、釜屋さんが蒸し取り始めました
…カメラマン渡邊も、、、甑の側へ。熱っ!!カメラを持つ手を蒸気で火傷してしまいました。

蒸し取り(上)
お手伝い渡邊、何も言われなくても手順が身に付いてしまったようです。台車を持出し飯試を2つ乗せると、さっさとおぜんこ広場へ運んで行きました。
…米粒も残さず取り出し、大事にします。
冷し(右)
早速、蒸かしを広げ冷します。カメラマン渡邊もカメラを置いてお手伝い…してるかと思いきや、蒸米を試食。冷めるまで待ちます。

仕込み道具出し
頭・小野寺さんに傍で何かを言われた、お手伝い渡邊。何してるんですか!?、、、
ひょいひょいと、何かを降ろしてます。
…それは、片手桶でした。
3個程を台車に乗せると、働きさんと一緒に酒母室へガラゴロ行ってしまいました。

片手桶(かたておけ)と運搬具
日常的に使う道具がこんなに高い所にあるなんて、置場所の節約でしょうか?使いにくくないのでしょうか?

…もちろんこの道具なしでは収納できません。すべてが手作りの磐乃井酒造です。

留添え仕込みの原材料(上)
先程お手伝い渡邊が運んだ片手桶はここにありました。早速、小野寺さんが水を汲み入れていました。これから酒母室での作業が始まります。

最新型浄水器(右)
これ、今回初登場の浄水器。この中を井戸水が通って不純物を取り除くそうです。出来上がりにかなりの違いがあるそうです。仕込む上での数字的なことらしいので、味は変わりません。

仕込み桶
本日の桶はこんな感じ。上部に米の形をした塊が層状になって浮いています。。
水を入れると、上層がすぐに破かれるので、まだ下が水っぽいことが解ります。完全に混ざっている訳ではないということですね。

最後の麹
これが最後に加える麹です。
…3日間かけて、少しずつ材料すべての量を増やしていきます。加えてすぐは、こんな感じで、、、相手が水でない為に、麹もすぐには沈みません。麹自体も一粒がまるで『どん菓子』のようになっている為に軽くなくても沈みにくい状態になっています。

櫂入れと温度管理
水と麹を加えた時点で、櫂棒で全体を斑なく混ぜます。続いて、
温度を計ります。この時点で7.4℃。
こんなに低くて大丈夫なのかと思うような温度です

蒸米と櫂入れ
最後の蒸米を加えます。今回も約30キログラム。
…渡邊、丁寧に櫂入れします。かなりの重さを手に感じます。。。力を入れると櫂棒に身体を持っていかれるので、、、ちゃんと混ざっていたか?よく解りません。

酒屋の酒蔵

花泉の磐乃井酒造

仕込み(初添え)

仕込み(仲添え)

仕込み(12日目)

仕込み(雑 学)

留添え仕込みの終了
これで仕込みが終了しました。仕込んだ分量はタンクの高さ6割くらいでしょうか?まだ、混ぜたばかりなのでトロッとした感じに見えますが、暫くすると麹菌が発酵して、また上層にボコボコ米粒が浮いてきます。

これ
からは、毎日が温度管理になるそうです。皆さん、どうぞ宜しくお願いします。

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